RICOH Super 44

無駄のないシンプルな機能とデザインで使いやすい二眼レフです。

不具合箇所
■スローとセルフタイマーの粘り
■革の剥がれ
■レンズ、ファインダーの汚れ

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シャッターを開ける
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すでに剥がれかけですが、正面の革を剥がします。
セルフタイマーとチャージレバーの下に金属板もあるのではずします。
フロントカバーのネジ4本を外します。

カバーを外す際は、セルフタイマーをチャージし穴の位置へ合わせてピントを無限遠に繰り出しておきます。
左上から持ち上げシンクロ、シンクロ切替、セルフタイマーの穴を通すようにスライドさせ外します。
シチズンのシャッターが現れました。
手で前玉のカバーを外し、その下のカニ目で中玉も外します。
前玉、中玉を分離出来ましたら清掃します。

後玉は絞り開放、バルブで前とフィルム室側から清掃します。
半月のネジを平面が内側にくるように回し、ギザギザの飾りネジを外します。
シャッタースピード環を外すと、シャッターの中が見えます。
上のスローガバナーはネジ2本で外れます。(隠れたネジはチャージするとギアが下がって外せます。)
下のセルフタイマーはシャッターリンクの板とスプリングを外し、上側に見えるネジ1本で外せます。

*セルフタイマーのシャッターリンクを外した後シャッターを切る場合は、
 リンク部分のパーツが下がっていないとシャッターを切ることができません。
スローガバナーとセルフタイマーをベンジンに漬け込み清掃します。
これでシャッター快調になりました。

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ファインダー清掃
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特に難しいことはありません。
本体上部のネジ4本をはずします。

これだけでファインダースクリーンが外れます。
スクリーンの汚れを拭き、ファインダー内やミラー、ファインダーレンズの表裏を清掃します。
(ミラーを外したかったら、ネジ3点で外れます。ファインダーレンズはピント合わせネジ止めがされているので、外さない方がいい。)

全てのパーツを戻し、剥がれそうな革を貼り直します。
無限遠の調整はないので、これで終わります。

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35mmフィルムを使う。(改造無し、アダプタ有り)
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巻き上げ側のフィルム室に135フィルムのパトローネがそのまま入ります。
こちら側へ巻き上げ撮影ができれば35mmフィルムが使えそうです。

パトローネを巻き上げるために、127スプールと同じような足のある軸を作成します。
真鍮棒をミニグラインダーで削り作成。(最初3Dプリンターで作成したが、樹脂製ではすぐ折れた。)

アダプタをパトローネにはめて、フィルムの端をスプールにテープなどで固定します。

****ここから先はダークバッグ内作業。


スプールにフィルムを全て巻き取っていきます。
上のフィルム室にパトローネを、下のフィルム室にフィルムを巻き取ったスプールをはめ込む。
少し巻き上げて、アダプタがはまっているか確かめる。(パーフォーレーションを触ると巻き上がるのがわかる。)

蓋を閉めたら、ダークバッグから出して大丈夫。

****ここまでダークバッグ内作業。


裏の扉は光が入らないように厚紙やテープで塞ぐ。

フィルムの巻き上げ間隔は正確に確認することが出来ないので、矢印シールなどで1周回った目安などを
貼っておくのがいいと思います。


  • 巻き上げ良好!でしたがピンボケ多発。無限は合ってるはずなので、そのうちまた撮ってみよ。

いまをあつめる、ひかりたち。

ima wo atsumeru hikari tachi フィルムカメラの修理 分解 など

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