黒いOPTIMA sensorシリーズの前身OPTIMA 200。後の黒いシリーズと比較して露出計がセレンであったり、上下金属パーツだったり
とだいぶ違いがあります。OPTIMAの特徴であるオレンジのレリーズボタンがかわいい。
不具合箇所
・巻き上げが出来ない
・シャッターが切れない
・ファインダー、レンズの汚れ
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軍艦を開ける
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軍艦左右のネジをはずす。ISO切り替え部分に噛み合わせがあるので、大体の位置を覚えておく。
軍艦はこれだけで外れます。
オレンジのボタンて押し込むタイプじゃなくて、真ん中を軽く凹ませる感じのやつか。
シャッター切れないと思って、パワーで押してたら壊してたかも。
露出計とファインダーカバーのネジをはずす。露出計の下のスプリングも外す。
これでファインダーの清掃が出来ます。
露出計の針が見えますが、PEN EEなどで見たことあるノコギリみたいなパーツに噛んだままです。
後にわかりますが、巻き上げるとノコギリパーツが下がって針がフリーになります。
シャッターを切ると同時に思いっきりノコギリが針にギロチンする仕様なので、針は太く頑丈な作りです。
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底部をあける
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巻き上げは底部にあります。おもしろいことにリワインドに切り替えると、巻き上げレバーがそのまま巻き戻しレバーになります。
巻き上げのカニ目は順ネジです。ネジ3箇所を外すと底板がはずれる。
巻き上げ側のギアを外して掃除します。固まったグリスがボロボロと出てきます。巻き上げ出来ない理由はこれかもしれません。
パトローネのフィルムキーを外します。カニ目は順ネジです。
フィルムカウンター等のパーツを固定しているネジとリワインド切り替えギアのカニ目を外します。
ネジは長さがバラバラなので忘れないように。
リワインド切り替えギアのカニ目は逆ネジです。
白いプラパーツを外すと小さなギアが入っている。グリスでギトギトなので掃除して適度に注油します。
至る所に入り込んだグリスの塊を取ったらギアの基部もスムーズに回るようになりました。
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シャッターを開ける
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先にフィルム室側からネジを外しシャッターとボディを分離する。
シンクロコードが繋がっているのでハンダを外す。
シャッター裏からチャージとレリーズをするとシャッターは切れました。(^-^)
レンズ正面のカニ目を外し、その下の3本のネジをはずす。ここが無限遠の固定ネジになります。
前玉を手ではずし、中玉もカニ目をはずし汚れを取る。
汚れが多いのでもう少し分解します。
銅色の金属板をドライバーで持ち上げて外し、その下のガイドナンバー切り替えも外します。
裏のカニ目を外し後玉もきれいにします。
ボディ側にもチャージレリーズ機構があるので分解清掃していきます。
リワインド切り替えのカニ目をはずし、スプリングも外すとカバーが外れます。
こちらの機構もきれいに掃除し、チャージレリーズしてスムーズに動くか確認します。
巻き上げ、レリーズ、露出計を確認しながらパーツを戻します。
これで不具合箇所は全回復。
最後に無限遠の調整をしますが、このカメラにはバルブがありません。
前玉の下の隙間からシャッター羽の端っこを動かすことができます。
マスキングテープなどで羽が開いた状態で固定すればバルブに出来ます。
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