Argus C3

Argus C3は、長期間かなりの数が販売されていたので安価で手に入りやすいです。
本来カメラのネジ等の部品は小さすぎて市販品で代用が難しいのですが、このカメラはネジやスプリングが大きいためホームセンターでも簡単に代用できるパーツが見つかります。
内部構造も単純ですので、壊れていても開いてみたら案外簡単に直せるかもしれません。

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不具合箇所
・ヘリコイドギアが重い
・張り革がパリパリのボロボロ
・裏蓋ロックのカシメが欠落していて閉まらない
・ファインダーの汚れ
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1:フロントパネルを外すためにレンズ等を外していきます。
①左上の距離環を最短距離に回すとレンズが前へ出てきます。
②レンズと間のギア蓋にネジ高分の隙間ができるので、②の蓋とギアを外します。
③レンズを捻って外します。

チャージノブとシャッタースピードダイヤルも外します。
張り革を剥がし、ネジ6本を外すとフロントパネルが外れます。革の状態が良く再利用したい場合は、ネジ付近だけ剥がしましょう。
シャッタースピードは問題ないので、ガバナー・シャッター周りは簡単に汚れ取りだけします。
二重像窓には緑の薄いフィルムが貼ってあります。拭いてもなかなか汚れが取れなかったので、同じような色のクリアファイルを切り抜いて代用しました。
上部、カニ目ネジの左右2本のネジで距離計のミラー部を外せるので清掃します。
他ネジパーツも清掃のため外します。
距離計ファインダーのガラスは両面を綿棒で清掃します。レイアウトファインダーは接眼側の丸カンを外すとガラスが取れます。そこから綿棒を押し込むと、正面側のガラスも外れるので清掃します。
裏の貼り革もボロボロなので剥がします。接眼パーツの下に革が噛んでいるみたいなのですが、プライヤーで捻っても接眼部品は外れなかったので、諦めて千切りました。
張り革の型を作って、ユザワヤで買ったフェイクレザーを切り出し薄めたボンドG17で貼ります。
裏蓋ロックのカシメが無くなって蓋が閉まらない状態だったので、適当なボルトネジで代用します。

レンズ側のヘリコイドは軽く、ガラスも多少のチリのみで綺麗だったのでレンズの分解はしません。

全て組み直して終了です。

いまをあつめる、ひかりたち。

ima wo atsumeru hikari tachi フィルムカメラの修理 分解 など

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